室内環境(シックハウス)測定

「シックハウス(シックビル)症候群」では建材や接着剤等に含まれる有害物質が時間の経過とともに部屋内に拡散し、室内空気を汚染することが原因のひとつとみられています。
近年の住宅は気密性を重視していることもあり自然換気が少なくなる傾向があります。
そのため、室内空気中に汚染物質が溜まりやすい状態となります。
この調査は室内のホルムアルデヒド等の有害物質濃度を測定し、厚生労働省の室内濃度指針値と比較することにより現状の室内汚染状況を確認します。

室内環境調査

空気汚染

有害物質の中でホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、及びスチレンの5物質について以前は厚生労働省の室内濃度指針値が存在するだけでしたが、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」の評価方法基準に特定測定物質として定められ(ホルムアルデヒドのみ必須、他は選択)、そのうちホルムアルデヒドは平成15年7月から一定面積以上の使用が法律で制限されています。
ホルムアルデヒドの水溶液(30?40%)はホルマリンと呼ばれ、当然強い臭いを伴います。
また、トルエンとキシレン(60?70%)、ぺンゼンを合む混合液はシンナーと呼びますのでこれも有害です。
測定は厚生労働省のガイドラインに準じ、現状ではホルムアルデヒド、トルエン及びキシレンの3物質の測定で評価をおこなうことが多いです。

温湿度(結露関連)

建物診断の項目と同じく、部屋内外や床下等の温度・湿度を測定し、結露対策のための現状把握をおこないます。

結露に関しては部屋や窓の配置等の条件が絡んできますが、空気汚染・結露とも室内の十分な換気が必要です。